栄養管理室
栄養管理室 基本理念
- 医療人として正確かつ最新の知識や技術を習得するために、自己研鑽に努め、チーム医療の一翼を担います。
- 栄養評価結果に基づき、患者様一人一人に最適な食事の提供に努めます。
- 治療の一環としての食事であると同時に、患者様に喜んでいただける食事を提供し、喫食率の向上に努めます。
- 常に危機管理に対する認識を持ち、食中毒、誤配膳、異物混入などがない、安全で安心な食事の提供に努めます。
- 組織の一員として、コスト意識を持って業務を行います。
入院中のお食事について
治療の一環として、医師の指示に沿った食事を提供しています。
医師や看護師をはじめ他職種との連携をはかり、治療の副作用等により食べられない方には、管理栄養士が伺い相談の上、食事対応を行います。
また、患者様の状態にあわせて食事内容の変更や栄養補助食品の提案をするなど栄養改善方法を検討しています。
食事の種類
一般食 | 常菜、軟菜、7分菜、5分菜、3分菜、流動食、高血圧症食、小児食、幼児食、離乳食、ペースト食、なめらか食など | |
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特別治療食 | 糖尿病食、腎臓病食、肝臓病食、胃潰瘍食、心臓病食、術後食、低菌食、低残渣食、検査食など |
1日の食事の一例
【朝食】 | 【昼食】 | 【夕食】 |
なめらか食の一例
普通食 | → | なめらか食 |
【なめらか食の作り方】
食事対応について
◇ SP食
吐気、味覚異常、食欲がない等の症状がある患者様に、少しでも食べて頂けるように工夫した食事を提供しています。
◇ 行事食
食事を通して四季の変化を感じていただけるよう、手作りカードを添えて、行事食を提供しています。
◇ 特別メニュー
皆様の入院生活のささやかな楽しみとなればと『おしどり御膳』の提供を行っています。
山陰の食材をふんだんに使用し、調理師が心を込めて手作りした“ちょっぴり豪華な夕食”です。
(一般食 常菜の患者様が対象となります)
お食事ができるまで
米子医療センター栄養管理室は2013年3月23日より、オール電化厨房の設備を備え 「安全な食事の提供」「食事サービスの充実」を目標に「新調理システム」を取り入れた 新しい調理方法での食事提供を開始しました。
◇ 新調理システムとは
新調理システムとは、クックチルや真空調理などを従来の調理方式に組み込んだシステムのことをいいます。加熱調理日と盛付日を分けることで、 集中して調理できるため業務が平準化でき、新たなサービスを追加する時間が生み出せるなどのメリットが生じます。
◇ 設備について
食数 | 約180食/回 | |
厨房面積 | 約480m2 | |
主要厨房機器 | スチームコンベクションオーブン10段×3台 ブラストチラー10段×3台、アイスメーカー・冷却シンク×1台 全自動炊飯システム(6釜) プレハブ冷蔵庫×2台、プレハブ冷凍庫×1台、プレハブチルド庫×1か所 バッチ式洗浄機×2台、コンベア式洗浄機×1台 |
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調理方式 | クックチル+クックサーブ | |
クックチル生産日 | 4日/週 ( 火・水・木・土曜日 ) | |
クックチル数 | 4品/日(朝1、昼1、夕2) | |
栄養管理システム | ニュートリメイト |
◇主な厨房機器
スチーム コンベクションオーブン |
ブラストチラー | 全自動立体炊飯器 | IHコンロ | 真空包装機 |
調理技術向上、サービス向上の取り組み
◇ 調理技術向上勉強会を実施し、安全かつ美味しく食べて頂くために、工夫を重ねています。
栄養相談
当院の管理栄養士が現在の状況を伺い、食事療法に必要な知識を提供し、継続して実行していけることを、一緒に考えながら見つけていきます。
◇ 個人栄養食事指導
入院中の方・外来通院中の方に日々の食事について、個別に相談を行います。
◇ 集団栄養食事指導
※ 個人および集団栄養食事指導は、当院外来通院中の方と他院からの紹介の方が参加できます。
※ 栄養相談の予約について
栄養相談(個人栄養食事指導・集団栄養食事指導)についてのお問い合わせは、
米子医療センター 地域連携室 電話0859−37−3930 にご連絡ください。
当院外来に通院されてない方も、かかりつけの先生の紹介があれば、相談を受け付けます。
ご希望の方は、かかりつけの先生にお申し出ください。
栄養管理について
◇ NST(Nutrition Support Team)
当院NSTは 医師・看護師・薬剤師・リハビリスタッフ・検査技師・管理栄養士で構成され、患者様の病状の回復・改善・治療に携わっています。
◇ 褥瘡回診
月2回、褥瘡回診時に医師・看護師・理学療法士と共に管理栄養士も参加しています。
ベットサイドで患者様の状態を把握し、食事から病状の改善を促しています。
また、NSTとも連携し、必要に応じてNST介入要請も行っています。
◇ 糖尿病透析予防
医師・看護師・薬剤師・リハビリスタッフ・管理栄養士が連携し、糖尿病患者様のうち、糖尿病性腎症の透析移行を予防するため活動しています。
災害時の対応
災害に備え、入院患者様を対象に、3日分の非常用食品と飲料水を備蓄しています。