ページタイトル麻酔科

担当医師 大嶋 嘉明   診療部長
上田 敬一郎 診療部長
コ永 紗織   医長
医師紹介

大嶋 嘉明おおしま よしあき

  • 大嶋 嘉明
  • 卒業大学
  • 鳥取大学
  • 卒業年次
  • S60.3
  • 学会活動・専門医の資格等
  • 日本麻酔科学会 麻酔科専門医・指導医

上田 敬一郎うえだ けいいちろう

  • 上田 敬一郎
  • 卒業大学
  • 鳥取大学(鳥取大学大学院)
  • 卒業年次
  • H3.3(H7.3)
  • 学会活動・資格の資格等
  • 日本麻酔科学会 麻酔科専門医・指導医
    ICD制度協議会 インフェクションコントロールドクター

コ永 紗織とくなが さおり

  • コ永 紗織
  • 卒業大学
  • 鳥取大学
  • 卒業年次
  • H15.3
  • 学会活動・資格の資格等
  • 日本麻酔科学会 麻酔科専門医
    日本麻酔科学会
    日本臨床麻酔学会
診療内容
  • 私たちは手術麻酔や集中治療、ペインクリニックで培ったノウハウを応用し、愛に根ざした診療を心がけます。

  • 手術麻酔
    麻酔科では外科系各科行う手術の麻酔を専門に行っています。手術を受けられる患者さん、ご家族の皆様は、手術や麻酔さらに術後の痛みなどに大きな不安をお持ちのことと思います。
    最近では手術手技や麻酔技術の向上、術中モニターの進歩、麻酔薬剤の開発などによって、新生児からご高齢の方、いろいろな合併症をお持ちの方でも、安心して手術や麻酔が受けられるようになってきています。医療行為に100%安全ということはありませんが、手術の間、私たちは患者さんのそばにいて、呼吸や循環を中心とした全身管理を行い、患者さんの生命を守っています。もちろん患者さんは痛みを感じることはなく、通常の場合手術が終了すれば速やかに目覚めます。私たちは患者さんやご家族の皆様の信頼に応える麻酔を心がけています。
    手術麻酔に関して、何かご不安なこと、ご相談したいことがあれば、麻酔前診察時にいつでも話しかけてください。

  • 手術麻酔における私たちのモットー
  1. 安心して手術や麻酔が受けられるように、術前の麻酔診察を通して、患者さんやご家族の皆さんのご不安を解消します。
  2. 安全な麻酔を遂行し、患者さんの生命を守ります。
  3. 安楽な術後を過ごすため、いろいろな鎮痛法によって術後の痛みを和らげ、嘔気(はきけ)や嘔吐、頭痛などの発生を抑えるようにします。

麻酔のしおり
●手術時の麻酔法と医療処置には以下のような方法があります。

【麻酔法】

  1. 全身麻酔(気管挿管)
  2. 全身麻酔(マスクあるいはラリンゲアルマスク)
  3. 硬膜外麻酔 C脊椎麻酔 D伝達麻酔(腕神経叢ブロック、閉鎖神経ブロックなど)

【医療処置】

  1. .麻酔前投薬
  2. 非侵襲的なモニター(心電計、血圧計、パルスオキシメータなど)の装着
  3. 輸液用カテーテルの挿入(末梢静脈・中心静脈)
  4. 気管挿管またはラリンゲアルマスクの挿入
  5. 尿道カテーテルの挿入
  6. 経鼻胃管の挿入
  7. 動脈ラインの挿入
  8. 動脈血または静脈血の採血と検査
  9. 侵襲的なモニター(肺動脈カテーテルなど)
  10. その他

これらのうちから手術の部位や術式、患者さんの状態から判断して最もよいと思われる麻酔法及び医療処置を麻酔科医が選択させていただきます。ただし、手術当日の患者さんの状態や術式の変更などにより麻酔方法が変わることもありますのでご了承下さい。

●一般に麻酔は安全性の高いものですが、他の医療行為と同じように合併症や副作用の発生が絶対ないとはいえません。術前の診察や検査から対策を立てますが、術前から持っている合併症や素因、手術や麻酔に伴う処置や侵襲などによっては下記あるいはそれ以外の予期せぬ偶発的・突発的損傷や疾病が発生する危険性があることをご理解ください。

(麻酔や手術による主な合併症や副作用)

  • 歯牙の損傷
  • 嗄声(声のかすれ)
  • 咽頭痛
  • 口腔内損傷
  • 気道確保困難
  • 嘔気(はきけ)
  • 嘔吐
  • 頭痛
  • 角膜・眼球障害
  • 視力障害
  • 静脈炎
  • 出血
  • 血腫形成
  • 蕁麻疹
  • 薬・輸血によるアレルギー
  • 電気・薬品(薬剤の血管外漏出や皮膚消毒薬など)による皮膚障害
  • 腎機能障害
  • 肝機能障害(肝炎など)
  • 末梢神経障害
  • 中枢神経(脳・脊髄など)障害
  • 硬膜穿刺後頭痛(脊椎麻酔や硬膜外麻酔後に発生する頭痛)
  • 髄膜炎
  • 脳内出血
  • 脳梗塞
  • 肺炎
  • 喘息
  • 肺水腫
  • 無気肺
  • 気胸
  • 肺梗塞
  • 呼吸不全
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 心不全
  • ショック
  • 心肺停止
  • 悪性高熱症
  • その他
  1. ほとんどの麻酔法では呼吸が弱くなるため人工呼吸などの補助呼吸を行うようになります。人工呼吸は普段の呼吸とは全く違い、気管チューブ挿入に伴う損傷(歯牙の損傷、嗄声、咽頭痛、口腔内損傷、気道確保困難)を起こしたり、低酸素血症や肺炎、無気肺などの呼吸器合併症を起こす危険性があり、喫煙や肥満、風邪、慢性肺疾患などの存在によって確率が高くなります。
  2. 稀に脊椎麻酔や硬膜外麻酔の穿刺時、同部位の出血や感染、さらに手術時の体位などに伴い脊髄神経や末梢神経の損傷が起こる危険性があります。また、脊椎麻酔や硬膜外麻酔時に硬膜穿破した場合、硬膜穿刺後頭痛を起こす場合があります。
  3. 術中や術後に必要な輸液路(中心静脈栄養路)確保のため、中心静脈にカテーテルを挿入する場合があります。この時、気胸を合併する危険性があります。発症した場合胸腔ドレーン挿入などの処置を必要とする
    場合があります。
  4. 周術期には手術侵襲や麻酔の影響などによって血圧などの循環動態の変動が起こりやすくなります。これに伴って心臓や脳の合併症(狭心症、心筋梗塞、心不全、脳梗塞、脳内出血など)が起こる危険性があり、高齢者や高血圧などを持っている場合にはその確率が高くなります。
  5. 稀に手術操作や周術期のベッド上安静などに伴い肺梗塞という病気が起こることがあります。これにより低酸素血症やショックさらに心肺停止などが起こることがあります。
  6. 非常に稀に手術の麻酔に伴って悪性高熱症という危険な合併症を発症することがあります。この発症には遺伝的な要素があるといわれています。

私たち麻酔科医は慎重かつ責任をもって麻酔を担当させていただきますが、以上述べたような合併症の危険性があることをご理解下さい。また、麻酔科医が麻酔前診察を行いますので、お気付きの点やご心配なことがありましたら、その際にご遠慮なくご質問下さい。

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