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ページタイトル顧客ニーズとサービス向上

米子医療センターはこの7月1日で創立61周年を迎えましたが、国立病院機構として独立行政法人化されて4年目を迎え、機構病院には早期自立に向けての経営改善が強く求められています。
病院の経営改善には、組織の改革と職員一人一人の意識改革の2つが重要で、「顧客としての患者様のニーズ」を組織的にくみ取り、職員一人一人が「心のこもった質の高い医療サービス」を提供することに尽きます。
一朝一夕には達成しがたい命題ではありますが、米子医療センターが地域の資源として発展していくには、職員一同が、次に掲げる5つの行動目標に向かって努力を続けていかねばなりません。

  1. 患者さん中心の病院
    医療は、患者様と医療提供者との信頼関係があってこそ成り立ちますので、医療をお受けになる患者様に十分な説明で納得していただき、患者様の満足度が高まるよう努めましょう
  2. 心のこもった医療サービス
    病院の建物は老朽化し、敷地も手狭で患者様にはご不便をかけています。職員一丸となって心のこもった医療サービスを提供し、まずは、職員とその家族に選ばれる病院でなければなりません。
  3. 安全で質の高いチーム医療
    日々の研鑚で医療水準の向上に努め、医師、看護師、コメディカル、事務の各部門が協力してチーム医療を行い、安全で質の高い院内連携を目指していきましょう。
  4. 国立病院機構の担うべき医療の推進
    国の政策として担うべき医療(政策医療)として、私たちは「各種臓器のがん」、「腎疾患」および「長寿医療」の医療体制を整備してきました。
    今後も、この3つの領域を診療の柱として充実させ、病院を運営していきたいと思います。「腎医療」に関しては、慢性腎不全に対する透析療法とともに腎臓移植にも力を入れ、血液型不適合者間あるいは夫婦間移植も行っています。
    「がん医療」に関しては、1月にはがん患者様方の意見交換の場として「スマイルサロン米子」を開設し、3月末にはがん患者様方とそのご家族の様々な悩みや心配事にお応えする部門として「がん相談支援センター」を開設し、がん患者さん向けのサービス向上を図って参りました。また、「骨折を含む骨粗鬆症」、「呼吸器疾患」、「肝疾患」などの長寿医療や「小児救急医療」にも積極的に取り組んでいますが、これらの中から当センターであるが故に提供できる医療を推し進めていく必要があると思います。
  5. 地域への貢献
    地域医療連携室には、医師、看護師、事務職および医療ソーシャルワーカーを配置し、地域の先生方に使って頂ける機会が増えてきました。住民の皆様が安心して暮らせるためには、地域の医療機関との協力や連携が欠かせませんので、地域連携の体制をより充実させていきたいと思います。

今後もより一層の診療機能の向上と患者サービスの充実に努め、地域の皆様の健康維持に少しでもお役に立てればと願っています。皆様のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。