ページタイトル前立腺がん

現状

前立腺がんは、欧米では男性がん死亡者の約20%をしめるほど多いがんです。日本では約2.5%と比較的少ないがんですが、食生活の欧米化や社会の高齢化に伴い急激に増加中です。高齢男性のがんと言われていますが、50〜60歳代でも無視できないほど増えています。

前立腺特異抗原(PSA)という便利な腫瘍マーカーが発見され、早期の段階で見つかることが多くなっています。

症状

小さいがんではほとんどが無症状ですが、進行するにつれて尿の回数が増えたり尿が出にくくなったり、前立腺肥大症と同じような症状がでてきます。また、骨や肺などに転移することもあり、腰痛や腹部痛などから見つかることもあります。

検査

血液でPSAを測ることが一番確実です。つまり、これを測れば見逃すことが少ないということです。小さいがんでもほとんど引っかけることができます。あとは、肛門からの触診、超音波検査が大切です。それらの結果をもとに必要に応じて、前立腺組織の採取検査を行います。

治療

前立腺という臓器は、男性ホルモンによって細胞が増えていくことが特徴ですので、基本的には男性ホルモンを減らすことで前立腺がんを縮めたりがんの進行をくい止めます。しかし、患者さんの年齢やがんの拡がり具合などによって、前立腺をとる手術や放射線療法などを行うこともあります。

男性ホルモンを減らす方法にはいくつかの方法があり、それぞれの状況に応じた治療方法が選択されます。前立腺の中だけにがんがとどまっている早期の段階であれば、手術やホルモン療法でほとんど良くなります。

受診の手順

受診科:泌尿器科