ページタイトル胆嚢・胆管がん

現状

胆嚢がん、胆管がんの発生も近年、増加する傾向にあります。50〜60歳代の方に多く、胆嚢がんは女性に、胆管がんは男性に多く発生します。胆嚢がんは、胆石を伴うことが多く、胆石の刺激が関与している可能性があります。

また、胆管がんは、膵液が胆管内に逆流する解剖学的な異常を伴うことが多く、膵液などの化学的刺激が関与していると考えられます。

症状

胆嚢がんは、胆石を伴うことが多いため、胆石症に似た腹痛、発熱、黄疸などの症状を来します。胆管がんは、胆管が狭くなるため黄疸を来たし安く、腹痛、発熱を認めることもあります。

検査

胆嚢がんでは、超音波検査、CT検査が有効で、胆石症を有する方では、胆嚢がんの併存に注意した慎重な検査が必要です。

胆管がんは黄疸の症状で見つかることが多いので、黄疸を認めた場合には、超音波検査、CT検査に加え、十二指腸から胆管を逆行性に造影する内視鏡検査が必要です。

治療

胆嚢がんでは、腹膜、肝臓などへの遠隔転移が見られない場合には、胆嚢周囲の肝臓、リンパ節郭清を含めた胆嚢摘除術が必要です。

遠隔転移を認める場合には、放射線治療、化学療法を行います。胆管がんでも、遠隔転移を認めない時には、膵臓、胃の一部を含めた広範の切除が必要です。

遠隔転移のある場合には、放射線治療、化学療法を行います。進行したものでは治療成績が極めて不良ですので、早期発見、早期治療が大切です。

受診の手順

受診科:内科(消化器)