ページタイトル音楽の秋、読響『ハートフルコンサート』を開催して

がん相談支援センター 水谷 ふみ江

ハートフルコンサート昨年の秋、新病院になって、きれいな病院で何かイベントができないかと考えていたところ、(公)正力厚生会の助成事業としてがん患者さんやその家族の皆様等の心を癒す目的で、全国のがん診療拠点病院などで、読売日本交響楽団のメンバーが奏でる弦楽四重奏を楽しんでいただく「ハートフルコンサート」のことを知りました。病院の改築と緩和ケア病棟の開設ということで申し込んだところ、運よく開催決定通知が届きました。開催が決まり、(公)正力厚生会の担当者の方とメールや電話で打ち合わせを繰り返し、9月25日(金)15時から16時まで開催することができました。

 当日は、11時にメンバー4名とマネージャーが来訪され、3階大会議室でリハーサルをされて本番に臨まれました。メンバーの方は読響のメンバーではありますがいつも一緒に演奏されているわけではないため、しっかりとリハーサルが必要だと伺いました。プロの演奏家ということで緊張していましたが、とても気さくな方ばかりでした。「衣装がない!!」と、急きょ「しまむら」までドライブするというハプニングもありました。

ハートフルコンサート会場の様子さて本番、外来ホールには約120名の患者さん・家族の方・職員等がこの地方ではなかなか聴くことのできないプロの演奏に酔いしれました。また、病床を離れられない患者さんもテレビで観ることが出来るようにコンサート中継(LIVE)をしました。演奏曲目はモーツァルトやブラームス等のクラシック曲から「となりのトトロ」、「あまちゃんのテーマ」、「アナと雪の女王」など、親しみやすい曲も入れて10曲を演奏していただきました。演奏の間にはメンバーの方の楽しいお話もあり和やかに進んでいき、アンコールは「ふるさと」の演奏に合わせてみんなで合唱し終演を迎えました。患者さんの中には、「病院でこんな素敵な生演奏を聴けるなんて思わなかった。」「感激した、よかった。」と涙を流されている方もいらっしゃいました。このような反応にメンバーの方も演奏後大変満足されて帰京されました。

 今回のイベント運営でご協力いただきました皆様ありがとうございました。

ハートフルコンサート会場の様子ハートフルコンサート会場の様子