新入生 誓いの言葉

 暖かな春を迎え、緑萌ゆるこの良き日に、私たち第55回生は米子医療センター附属看護学校に入学します。昨今の新型コロナウィルスへの感染拡大により、 様々なことの制約がかかる中、対策を十分におこなったうえで入学式を挙行していただき、ありがとうございます。学校長先生を、諸先生方、病院関係者の皆様方に心より御礼申し上げます。
 私は、十年前の東日本大震災をきっかけに看護師を目指しました。当時小学二年生でしたが、流れる映像を見て、何もできない無力感を持ったことを今でもよく覚えております。その体験から、 人の命を助けることに関わりたいと強く思い、患者さんやその家族を一番身近で支える存在である看護師になりたいと思いました。
 東日本大震災の後も日本は度重なる自然災害に逢いましたが、必ず復興してきています。そして現在は、終息のめどが立たないコロナウィルスと日々戦っています。私たちは、 本日、看護師になるための学習のスタートラインに立ちました。諸先生方、上級生の皆様、病院関係者の方々にご指導とお力添えをいただきながら、 看護の知識及び技術を学ぶと共に沢山の人と関わる中で豊かな人間性を育んでいきたいです。
 同じ道を選びこれから共に学ぶ、55回生の仲間と助け合い、時にはぶつかり合い、私達らしさを持ち続け、それぞれが思い描く将来に向けて全力で邁進していくことを誓います。

令和3年4月9日 新入生代表