高齢者疑似体験スーツを着用し、普段の行動をしてみました!!

 当校では、1年次に履修する老年看護学概論の中で高齢者疑似体験を実施しています。 若く体力も有り余っている学生たちが、「加齢に伴う変化」を理解するには座学だけでは限界があります。そこで、まず加齢に伴う変化の疑似モデルスーツを着用し体験することで、 生活のどのような場面に不便や苦痛があるのかを知ります。そして、どのような看護があれば安全・安楽に暮らせるかを考える演習を行ないました。
 実際に体験を行なった後の学生の学びや気づきの一分をご紹介します。

〜学生のコメント〜

 体験してみて最初に感じたのは、関節が曲がりにくいことでした。普段と変わらいように歩いているつもりでしたが転びそうになりました。 階段は下りるより上がる方が大変に感じ、杖や手すりの必要性を体感しました。
 疑似体験中は、近くに常に介助者がいて支えてくれたり、声をかけてくれたので安心しました。ただ、イヤーマフを使用していると、高音域の音が聞えにくいので、 すぐそばに介助者がいても、声が聞えにくいと孤独を感じる場面もありました。少し低めの声だと聞き取りやすかったです。相手の話す速度が速いと、 何回も聞き返さないといけなかったため、申し訳なさを感じました。

 実際に私が、高齢者の方々を援助する立場になった時には、今回の疑似体験を活かし、身体の動かしづらさ、 聞こえづらさなどを考えて少しでも楽に過ごしてもらえるような援助や看護がしたいなと思いました。

【疑似体験スーツ】