54回生 基礎看護学実習Ⅰ−2【1年生】

 1年生29名は、12月1日〜4日の4日間、学内で実習を行いました。この実習は、患者さんに初めて洗髪や清拭、足浴等の看護技術を提供しました。 今回の実習では、看護部や事務部の職員の方々に患者役として参加して頂き、看護技術を実践しました。実践中は、学生の緊張した様子が伺えましたが、 終わった後に患者さんから「気持ち良かった、ありがとう」という言葉をもらい、達成感にも繋がったようです。1年生は、今年度は臨地実習に出ることが出来ていませんが、 職員の方々の協力を得て、臨地実習に近い形で学内実習を行っています。今回の実習で学生一人一人が明確にした課題を、1月からの実習に活かしていけるよう教員も支援していきたいと思います。

基礎看護学実習Ⅰ‐2の学び
54回生 I

 今回の基礎看護学実習I‐2では、患者さんのカルテから読み取った情報をもとに必要な援助は何であるのかを考え、根拠をもとに看護計画を立てることを初めて経験しました。患者さんの年齢や疾患などの身体的側面や周りを取り巻く環境、価値観や好みなどを考慮して、看護計画を立てることは難しかったですが、個別性を重視した看護の重要性を学びました。

 今回、私は足浴の援助を行いました。私が受け持たせて頂いた患者さんは熱めの湯温が好みとのことだったので確認を取った上で、少し熱めのお湯を用意して患者さんの好みに合わせた援助を行いました。そのようにすることで、患者さんから「気持ちいいです」との発言を得ることができました。

 この経験から、計画した援助を実際に行う際も、教科書に記されていた実施方法や必要物品を基本にしつつも、患者さんのその時の身体状態や好みに応じて臨機応変に変更する必要があると学びました。

 今後はこれらの学びを活かして、基本的な看護技術や知識を身に付けていくとともに、日々変化する患者さんの身体的、精神的、社会的状況に着目し、患者さんを全人的に捉えていくことが出来るような観察力、アセスメント能力を磨いていきたいです。また、患者さんと信頼関係を構築し、一人一人の価値観を尊重した看護を行えるよう、コミュニケーション能力を高めていきたいと思います。