2年生 成人看護学実習Ⅰを終えて
5月から成人看護学実習Ⅰとして米子医療センター、松江医療センターで慢性期にある患者さんへの看護を実践しました。そして、実習終了後に全員で学びを共有する振り返り会を行いました。「振り返り会を終えて」のレポートを以下に紹介します。
実習振り返り会で、他のグループの発表を聞き、それぞれの学生が受け持った患者さんと真剣に向き合い、患者さんの思いを尊重しながら、
患者さんに必要な看護を行ってきたことを感じた。
また、各グループの発表を聴く中で、もし今後自分が同じような患者さんを受け持ったら、どのように看護を行っていけばよいかということを考えることができた。
例えば、呼吸器疾患を抱えた患者さんを受け持った学生で、「息が苦しく、会話をすることも患者さんの負担になってしまい、訪室するタイミングなど悩んだが、患者さんとのコミュニケーションをとる際には患者さんの負担にならないように短時間にしたり、苦痛の軽減のための対処法を伝えたり、定期的に訪室することで患者さんの状態を観察する工夫した。」とあり、「コミュニケーションをとる」という一つの行為であっても患者さんの状態が違えば、患者さんにあった方法を考えることが大切であり、それぞれの患者さんに合わせたコミュニケーションがとれるように技術を磨いていきたいと感じた。さらに、患者さんの苦痛を軽減させるにはどうすればよいかも考えていく必要があることを学んだ。
また、慢性期疾患を持つ患者さんは、これから疾患とうまく付き合いながら生活を続けていかなければならない。病態だけでなく、患者さんの話しを聴き、患者さんの感じている不安や退院後に心配なことなどを理解することや、生活背景などから患者さんに必要な援助は何か、どうすれば患者さんのQOLの維持・向上を図れるかを考え、援助を行う必要がある。退院後は患者さん自身が自分で自分の体調を管理し、疾患が悪化しないための行動をとっていかなければならないため、入院中に患者さんに合ったセルフケアの方法を一緒に考え、患者さんが継続して実践できるように支援していかなければならない。
疾患によって様々な制限がある中で、なぜこの援助が必要なのか根拠を考えて計画し、実施後に患者さんの発言や反応をみながら評価することで、再度援助の内容を修正し患者さんにあった援助を患者さんと一緒に作っていくことが大切だと学んだ。
私達が患者さんと関わることができる時間は限られているため、早期から退院を意識した関わりを行っていきたい。