令和３年度 独立行政法人国立病院機構米子医療センター 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 272 81 86 115 252 301 758 1167 952 429
年齢階級別にみると60歳以上の患者割合が全体の約7割を占めています。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１あり 手術・処置等２なし 77 2.71 3.30 1.30 73.17
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等２なし 41 37.12 20.57 2.44 86.95
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等２なし 29 23.48 18.42 0.00 74.66
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 27 13.22 13.12 3.70 74.81
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２－４あり 副傷病なし 25 7.00 9.07 0.00 70.92
呼吸器内科では、肺の悪性腫瘍、誤嚥性肺炎の症例が上位を占めています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管（肝内外）結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等２なし 副傷病なし 47 13.30 9.21 4.26 77.85
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。） 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 40 4.20 2.65 0.00 65.42
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 32 8.03 7.70 0.00 59.47
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 24 9.71 7.96 0.00 75.79
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等２なし 20 7.85 8.74 0.00 73.55
高齢化も一因と考えられる総胆管結石や胆膵悪性腫瘍（膵臓がん、胆管がん）による胆道狭窄・閉塞に伴う胆管炎の患者さんが多く、また大腸憩室炎や虚血性腸炎も上位を占めています。
近年、大腸がんは増加傾向にあり、当院も大腸がん検診に対する精密検査施行施設として大腸内視鏡検査が増えています。その際、発見される大腸ポリープに対して、外来での内視鏡的ポリープ切除を基本としていますが、年齢、併存疾患、病変サイズや個数などを考慮し、安全性を担保するために入院で治療を行う場合もあります。
早期胃がんや食道がんに対して低侵襲かつ術後QOL（Quality of life）を保つことができる内視鏡的切除（主に内視鏡的粘膜下層切開術）を行っています。また、適応を限り大腸病変に対しても内視鏡的粘膜下層切開術にも取り組んでおります。
血液腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx97x50x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等２－５あり 副傷病なし 24 25.42 31.17 0.00 71.21
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等２－５あり 17 19.82 19.92 0.00 71.41
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等２－４あり 副傷病なし - - 18.76 - -
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等２－５あり - - 20.95 - -
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等２－４あり - - 10.66 - -
⾎液腫瘍内科では、急性⽩⾎病、非ホジキンリンパ腫、骨髄異形成症候群の症例が上位を占めています。
なお、患者数が１０未満の場合は、「－」ハイフンで表⽰しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx9900xx 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 24 14.71 6.85 0.00 85.63
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等１－１あり 手術・処置等２なし 19 2.53 3.06 0.00 64.26
050080xx9900xx 弁膜症（連合弁膜症を含む。） 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 15 26.47 11.45 6.67 90.20
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 15 21.93 17.35 13.33 87.20
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等１－なし、１,３あり 手術・処置等２なし 副傷病なし 15 10.53 10.24 6.67 85.67
循環器内科では、狭心症、慢性虚血性心疾患に加え、急性心筋梗塞、心不全など救急疾患に対する積極的診療を行っています。
その他、ペースメーカなど不整脈治療も行っています。
糖尿病代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。） 手術・処置等２－１あり 14 12.07 14.41 0.00 65.36
10007xxxxxx0xx ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。） 手術・処置等２なし 10 12.30 11.15 0.00 70.30
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２－１あり - - 13.74 - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.14 - -
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし - - 10.39 - -
主に糖尿病の検査、診断、治療を行っています。
体質に生活習慣の乱れが重なり発症する、2型糖尿病がほとんどですが、インスリン分泌の低下をきたす1型糖尿病や、他の原因によるタイプ等、治療戦略の異なる糖尿病を見逃さないよう注意しています。
個々に応じた生活、薬物、身体活動等の適切な指導が行えるよう、糖尿病療養指導士を中心に看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士が協力して対応しております。
なお、患者数が１０未満の場合は、「－」ハイフンで表⽰しています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 12 10.17 10.39 0.00 72.75
110320xx99xxxx 腎、泌尿器の疾患（その他） 手術なし - - 8.87 - -
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２－１あり - - 13.74 - -
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術　その他の動脈等 手術・処置等２－１あり - - 34.08 - -
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等２なし - - 20.43 - -
腎臓内科は、透析導入などを含めた慢性腎炎、慢性腎不全での入院が多くを占めています。
なお、患者数が１０未満の場合は、「－」ハイフンで表⽰しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等２なし 69 5.22 5.95 0.00 1.22
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他） 副傷病なし 37 4.92 5.83 0.00 0.65
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等２なし 副傷病なし 24 5.50 6.24 0.00 3.71
030270xxxxxxxx 上気道炎 20 4.35 4.78 0.00 0.95
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 手術・処置等２なし 副傷病なし 19 3.11 5.53 0.00 3.32
小児科では、入院患者さんの多くは感染症です。呼吸器系が多いですが消化器系もあります。その他、喘息患者さんも入院加療されています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 副傷病なし 47 7.30 7.11 0.00 62.49
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア（15歳以上） ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等 45 7.31 4.74 0.00 69.20
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術　虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 34 4.71 5.40 0.00 32.76
060035xx010x0x 結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍 結腸切除術　全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等１なし 副傷病なし 30 19.00 15.76 0.00 72.20
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術　悪性腫瘍手術等 24 24.92 18.34 0.00 69.79
当科では胃がんや大腸がんなどのがん医療を中心に集学的治療を行っています。その他、鼠経ヘルニアや胆石症、胆のう炎などの消化器外科治療を行っています。
胸部・乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２－４あり 44 5.43 3.94 0.00 51.66
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む。））等 手術・処置等１なし 29 12.45 10.15 0.00 64.69
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等２なし 副傷病なし 19 7.16 9.28 0.00 49.89
090010xx97x4xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等２－４あり 18 16.56 8.16 5.56 59.22
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等２なし 副傷病なし 15 14.00 9.86 0.00 35.47
胸部・乳腺外科では乳癌、気胸、肺癌、リンパ浮腫の患者数が多くなっています。
下肢静脈瘤については近隣病院での血管内焼灼術の普及により減少傾向です。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術　肩、股等 173 28.71 25.32 72.25 83.54
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。） 手術なし 88 21.68 19.34 55.68 82.33
070230xx01xxxx 膝関節症（変形性を含む。） 人工関節再置換術等 74 26.28 23.02 8.11 74.09
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 53 6.00 4.99 5.66 64.62
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術　鎖骨、膝蓋骨、手（舟状骨を除く。）、足、指（手、足）その他等 36 30.06 18.36 25.00 61.72
二次救急を色濃く反映した形で、高齢者の外傷（主に骨折）を最も多く扱っています。したがって、外科的治療（骨接合術や人工骨頭挿入術）や脊椎圧迫骨折に対する急性期の保存的治療が多く、また、慢性疾患として変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術やスポーツ外傷での膝前十字靭帯損傷に対する再建術が多いのが特徴です。
指標では、股関節大腿骨近位骨折、人工骨頭挿入術が最も多くなっています。また、整形外科全体としては在院日数を短縮し、リハビリ病院への早期転院を推し進めています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等１なし 副傷病なし 60 7.32 5.56 5.00 65.57
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１あり 48 4.27 2.50 0.00 75.77
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし 46 7.26 7.16 4.35 86.30
11012xxx04xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき） 30 2.57 2.59 0.00 58.07
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 29 15.76 8.23 3.45 78.07
上部尿路結石（腎・尿管結石）に対する手術治療を行う患者様が増加しています。また上部尿路結石が原因で急性腎盂腎炎を発症する結石性腎盂腎炎で入院される患者様も例年通りでした。前立腺肥大症に対する手術治療が増加しています。一方、前立腺がん確定診断のための前立腺生検のための入院は前年に比べて減少しています。
緩和ケア科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx99x0xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２なし 10 41.20 12.14 0.00 81.70
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし - - 13.12 - -
060035xx99x0xx 結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２なし - - 8.04 - -
06007xxx9900xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし - - 10.88 - -
060060xx9900xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし - - 11.39 - -
当科では他院からの紹介により、頭頸部悪性腫瘍の緩和ケアが多くなっています。
なお、患者数が１０未満の場合は、「－」ハイフンで表⽰しています。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 35 9 15 23 11 39 - 8
大腸癌 11 23 37 23 27 101 - 8
乳癌 25 31 28 - - 96 - 8
肺癌 - - 20 33 - 122 - 8
肝癌 - - - - - 22 - 8
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
初発の５⼤癌のUICC病期分類別並びに再発患者数を⾒ると胃癌ではステージ1、⼤腸癌ではステージ3、乳癌ではステージ2、肺癌ではステージ4、肝癌ではステージ4、での初発割合が多い傾向です。
症例数が少ない肝癌でも再発率は⾼いようです。
なお、患者数が１０未満の場合は、「-」ハイフンで表⽰しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 - - -
中等症 31 18.06 81.81
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
症例数を⾒ると中等症が多く、全体の69％を占めています。
年齢が⾼くなるほど重症度も⾼くなり、平均在院⽇数も⻑くなる傾向があります。
不明については該当がありません。
なお、患者数が１０未満の場合は、「-」ハイフンで表⽰しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 - - - -
その他 - - - -
脳梗塞のICD10別患者数では、全てがI63$の脳梗塞症例です。
３⽇以内に⼊院治療を受けた場合の転院率が⾼くなっています。
なお、患者数が１０未満の場合は、「-」ハイフンで表⽰しています。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満） 34 1.26 2.35 0.00 66.82
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 32 1.69 20.22 3.13 76.63
K654 内視鏡的消化管止血術 26 4.62 11.23 7.69 71.15
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍胃粘膜） 23 0.96 7.78 0.00 75.65
K6871 内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみ） 23 1.00 11.09 0.00 78.04
近年、大腸がんは増加傾向にあり、その精密検査として大腸内視鏡検査の件数も増えています。その際、発見される大腸ポリープに対して外来ならびに入院で内視鏡的ポリープ切除を行っております。
膵臓がん、胆道がんによる胆道狭窄・閉塞は閉塞性黄疸のみならず胆管炎を生じるため、内視鏡的胆道ステント留置術を行い、その後の治療方針を決めていきます。また、総胆管結石に対しては内視鏡的胆管結石除去術を基本としていますが、年齢、抗血小板・抗凝固剤服用の有無、胆管炎の重症度によっては胆管ステント留置によるドレナージを行う場合もあります。
ヘリコバクター・ピロリ菌感染の減少、除菌の効果により、出血性胃・十二指腸潰瘍は減少傾向にありますが、止血治療の第一選択は内視鏡的止血術であり、消化器内科医が緊急で対応する、重要な内視鏡治療の一つに変わりはありません。
早期発見、早期治療を目指し、早期消化管腫瘍（食道がん、胃がん、大腸がん）に対しては、適応を十分に検討し内視鏡的切除術を積極的に行っております。
血液腫瘍内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置（頭頸部その他） 10 11.60 17.80 0.00 73.60
K6261 リンパ節摘出術（長径３ｃｍ未満） - - - - -
K9212ロ 造血幹細胞採取（末梢血幹細胞採取）（自家移植） - - - - -
K6262 リンパ節摘出術（長径３ｃｍ以上） - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置（頭頸部その他） - - - - -
⾎液腫瘍内科では、急性⽩⾎病、非ホジキンリンパ腫、骨髄異形成症候群の症例が上位を占めています。
なお、患者数が１０未満の場合は、「－」ハイフンで表⽰しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K597-2 ペースメーカー交換術 10 1.20 8.10 0.00 85.20
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他） - - - - -
K5972 ペースメーカー移植術（経静脈電極） - - - - -
K5462 経皮的冠動脈形成術（不安定狭心症） - - - - -
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術（不安定狭心症） - - - - -
冠動脈病変に対するカテーテル治療、徐脈性不整脈に対するペースメーカ治療、頻脈性不整脈に対するカテーテル治療など循環器専門治療を行っています。
なお、患者数が１０未満の場合は、「－」ハイフンで表⽰しています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 55 0.84 6.15 0.00 61.58
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの） 34 0.35 3.35 0.00 32.76
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側） 30 1.37 3.93 0.00 68.23
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 30 6.00 16.00 0.00 71.53
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術（低位前方切除術） 19 4.32 30.89 0.00 68.84
当科での手術は半数以上を腹腔鏡手術で行っています。
がんの手術では胃がん、大腸がんを中心に行っており、その他胆のう摘出や鼠経ヘルニア手術を多くは腹腔鏡手術で行っています。
胸部・乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置（頭頸部その他） 23 1.78 10.78 4.35 61.96
K4763 乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩部郭清を伴わない）） 19 1.58 9.11 0.00 66.05
K5131 胸腔鏡下肺切除術（肺嚢胞手術（楔状部分切除）） 17 8.47 5.12 0.00 37.82
K4762 乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わない）） 10 1.60 7.00 0.00 61.00
K4765 乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術・胸筋切除を併施しない） - - - - -
胸部・乳腺外科の⼿術別患者数では静脈瘤、呼吸器疾患（肺癌、気胸等）、乳癌が上位を占めています。
なお、患者数が１０未満の場合は、「－」ハイフンで表⽰しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術（大腿） 135 2.20 24.36 62.22 81.47
K0462 骨折観血的手術（前腕） 87 1.37 15.28 19.54 69.67
K0821 人工関節置換術（膝） 84 1.25 24.73 10.71 74.06
K0811 人工骨頭挿入術（股） 67 2.93 26.19 73.13 80.18
K0463 骨折観血的手術（膝蓋骨） 39 0.74 12.03 15.38 60.08
高齢者の骨折に対する外科的治療や慢性疾患（主に膝）に対する人工膝関節置換術が多いのが特徴です。最近では、転倒による前腕の骨折が特に多くなり、早期ADL獲得を目指し手術を行う症例が増加しています。
人口の高齢化に伴い、手術時平均年齢は高くなっています。可能な限り早期に外科的治療・リハビリを行い、在院日数の短縮を目指しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 72 1.47 8.07 2.78 82.26
K7811 経尿道的尿路結石除去術（レーザー） 60 3.67 4.03 5.00 65.60
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 30 0.17 1.40 0.00 58.07
K8411 経尿道的前立腺手術（電解質溶液利用） 29 4.24 10.52 3.45 78.07
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用） 19 1.58 10.32 0.00 79.95
上部尿路結石（腎・尿管結石）に対する手術件数が増加しています。
前立腺肥大症に対する経尿道的手術は薬物療法で十分な効果が得られない患者様に実施しています。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 23 0.52
異なる - -
⼊院契機と異なる症例数が多いのは、「敗⾎症」となっています。
同⼀症例数で多いのは「⼿術・処置等の合併症」となり、0.52の発⽣率となっています。
なお、症例数が１０未満の場合は、「-」ハイフンで表⽰しています。
更新履歴
令和４年９月
新規掲載